(原文:”Two lovers strolling through a secluded walk.”)
基本情報
- サイン(星座):牡羊座(Aries)
- 度数:3度00分〜3度59分(=サビアンシンボル「4度」)
- エレメント:火
- クオリティ:活動宮
- 支配星:火星
シンボルのイメージと象徴
この度数は、前の3度で「自己とは何か」が問い直されたあとに訪れる、「他者と親密になる」というテーマに焦点が当たる。
- 「恋人たち」は、他者との深い関係性、親密さ、共有される感情を象徴する。
- 「人目を避けた散歩道」は、外的な評価や騒がしさから離れた、内面的・プライベートな世界。
ここで描かれるのは、「外ではなく内に向かうエネルギー」。すなわち、自我と他者との本質的な関係のはじまり。
心理的な意味合い
牡羊座の初期度数では、自我がどのようにして生まれ、社会に触れ、自分を形作るかが段階的に描かれてきた。4度では、そうして形作られた「自己」が、初めて誰かと心を通わせる準備を整える。
これは「自己を保ったまま、誰かと近づく」ための繊細なステップであり、同時に「自己が他者によって変容しうる」ことを受け入れるプロセスでもある。
魂の課題・進化のテーマ
- 自己を保ちながら、他者との関係に安心して入ること
- 共鳴や共感の中に、新しい自分を見出す
- 他人と感情を分かち合うことで成長する
象徴の背景・文化的な文脈
サビアンが成立した1925年のアメリカ(特にカリフォルニア)の文脈を踏まえると、「恋人たちが人目を避けて歩く」ことの背景には、当時の恋愛・結婚観の過渡期的な状況が色濃く反映されていたと考えられます。恋愛や親密さにおける個人の自由は、当時の道徳観念とせめぎ合っていた。公的な関係よりも、個と個が本音で関われる空間への憧れが、象徴として表現されている。
恋愛と結婚の歴史的背景(1920年代アメリカ)
1. 恋愛結婚の普及はまだ「新しい」文化だった
- 19世紀末までは、経済的・家制度的な結婚が主流。
→ 親の意向・階級・家同士の都合が優先された。 - 20世紀初頭から、徐々に**「恋愛=結婚の前提」という考え方が一般化しはじめたが、
→ まだ上流階級や都市部の文化**にとどまっていた面もある。
2. 女性の地位と経済的自立の限界
- 女性参政権は1920年に認められた(第19修正憲法)とはいえ、
→ 多くの女性は家父長的な制度のもと、家や夫に従う立場だった。 - 財産を相続できるかどうかは州法や階層による差が大きく、
→ 特に農村部や労働者階級では、経済的自立なしでは結婚が逃れられない制度的圧力があった。
3. 小作制度や農業経済下での女性の立場
家督や家制度の意識はヨーロッパ由来の伝統的な価値観として残っており、
→ 女性が「恋愛で自由に生きる」には社会的リスクが伴った。
特に南部・中西部では、小作農や農業従事者の娘が、土地や労働力の“一部”として扱われていた現実もあった。
エルシー・ウィーラー(女性)は車椅子生活もあり、自身の感受性や社会的立場とどこかで共鳴していたのかなとも思います。恋人という現代とは違うニュアンスで捉えて見る必要がありますね。


